gezellig

日記など。

morning sun

午前5時35分。

 

 

せっかくの休日なのに風邪を引いて一日寝込んでしまった。眠りすぎた結果、早朝に目が覚める。温かいココアを作って啜りながら、PCの画面を見つめたり、ぼんやりと部屋に朝の光が差し込む様子を眺めたりしている。

 

 

思えば、この時間に起きていることは最近めっきり少なくなった。大学時代の僕は馬鹿みたいに不規則な生活をしていて、夜通し飲み続けるだとか、例えば21時ごろに寝て深夜に起きだして、朝まで色々やったあとにまた眠るとか、そういうことをよくやっていた。

 

 

朝は嫌いじゃない。徐々に辺りが明るくなっていく様子だとか、少し肌寒い空気だとか、そういうのは悪くないよな、とよく思う。でも最近の僕は常識的な時間に起き、常識より少しだけ遅く仕事を始め、常識より少しだけ遅い時間に帰宅し、常識的な時間に眠っている。そういえば最後に朝まで飲んだのいつだっけ。最近は飲み会をやっても、みんな常識的な時間に帰っていく。

 

 

ときどき、自分がつまらない大人になってしまっていないかな、なんて、ふと不安になったりする。もっと極端に若い頃には絶対になりたくないと思っていた大人の姿に、自分が徐々に近づいていってしまっているんじゃないか。でも結局、働くってそういうことなんだよな。もっと自由に、とか、もっとゆとりを持って、とか、そういうことを考えることがないわけではないけれど、それができるのは一部の才能と勇気を持った人間だけで、自分はそんなに特別な存在ではないんだということに気が付きつつある。僕は天才なんかではなくて、凡人だ、と。だから、今の生活が続くことも、まあしょーがない。それは決して鬱々とした感情ではなくて、できる範囲で頑張ってみるか、という前向きな感情でもある。

 

 

そういえば連休は佐渡に行った。小学校の修学旅行以来だから、前回来てから10年以上の時間が流れたことになる。ゆっくりと時間が流れる美しい島。こんなとこに住むのも悪くないかもな、と思ってたら彼女は「嫌だ」と言った。きっと僕らは、東京とか、地方の都市とか、そういう「普通な」ところに住み続けるんだろうな、と思った。便利な生活を放棄してなお豊かな生活を続けることができるのもまた、特別な才能と勇気を持った人間だけなのではないかな、と思ったりした。きっと、実際はそんなに大げさなことじゃないんだろうけど。

 

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