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日記など。

What's My Age Again?

金曜日を早く終わらせるべきなんてことはわかっているけど、どうしても夜更かししてしまう。金曜が長くなると、当然のことだけど、土日が短くなってしまう。日曜の夜に休日が終わってほしくなくて夜更かししてしまうのは、もうすでに目に見えている。

 

 

Blink 182の代表曲のひとつに、"What's My Age Again?"という曲がある。1999年、彼らの3rdアルバム"Enema of the State"からのリードシングルとしてリリースされたこの曲は、トラヴィス・バーカーが初めてBlink 182のドラマーを務めた曲でもある。

 


blink-182 - What's My Age Again? - YouTube

 

全裸で街を走り回る、なんとも馬鹿げたPVが話題になった曲だが、彼らが意図していたのかどうかは別として、歌詞とメロディーは案外にシリアスである。

 

And that's about the time she walked away from me
Nobody likes you when you're 23
And you still act like you're in freshman year
What the hell is wrong with me?
My friends say I should act my age
What's my age again?
What's my age again?

 

 

Nobody likes you when you're 23.

 

「23歳のおまえなんて、誰も好きになんかならないんだ」

 

なんて、なんて切ないリリックなのだろうか。

 

そこには、年齢を重ねることへの悲しみが表現されている。いつまでも大学1年生みたいに馬鹿やれるわけじゃない。みんな、ちょっとずつ、大人になっていかないといけない。

 

英語版Wikipediaには、この曲について興味深い記述がある。

 

The track originally was titled "Peter Pan Complex" and went through a large number of changes before it was finally completed.

 

ピーターパンシンドローム」。それがこの曲の元々のタイトルだった。まさにこの曲で歌われているのはそういうことだ。23歳のマーク・ホッパスとトム・デロングによって書かれたこの曲は、23歳という一瞬しか感じ取ることのできない、傷つきやすくそれでいて成熟した感情を、荒削りに、しかし哀愁を漂わせながら、見事に表現している。

 

 

23歳という年齢を過ぎてしまっている自分に、そして自分を取り巻く時の流れの速さに、時々驚愕する。”Freshman year"の自分は一生取り戻せるものではない。青春と自分が感じている限りは青春だ、みたいな話があるけれど、身体的な衰えだったり、感性に鈍りだったり、そういったものは、少なからず誰にも起こるものだ。悲しいけれど、大人になるというのはそういうことだ。

 

 

これからいつか、「25歳の頃は若かったな」と思う時が来るだろう。「30歳の頃は若かったな」と思う時が来るだろう。あるいは、「20代の頃は若かったな」と思う時が来るだろう。今なら一瞬一瞬を切り刻んで、ディテールを思い出せる、様々な経験も、やがて色褪せ、「若い頃」という言葉で一括りにされてしてまうだろう。忘却もまた成長のひとつの形なのである。

 

 

「子どもでいたい」と強く願えるような年齢は、残念ながら、いつのまにやら過ぎてしまった。どう頑張ったって、この年齢になれば、子どもではいられない。どうやっていい大人になるか。そんなことを考える年頃だ。そうなってしまったことが、少し悲しい。

 

 

とにかく、それでもまだ「若い」と言える年齢であることには変わりない。若いうちにしかできないことを、たくさんやらなければ。老いてしまう前に。それは性急な感情で、もしかしたら、将来、「そんなに生き急ぐこともなかったよな」と笑って忘れられる程度の感情かもしれない。でも、感情の赴くままに。本能の赴くままに。もう少しだけ、そういう生き方をしてみたい。そうすべきだと思っている。

 

 

休日は短い。やりたいことをやろう。