gezellig

日記など。

Thoughts

いつもより人の少ない東京都心。

 

 

客もまばらなカフェで、椅子の柔らかな感触と、心地よい音楽の中で、ウトウトしてしまいそうになる。しかし、今は平日。いくらある程度自由な働き方が許されているとはいえ、ビジネスタイムだ。睡眠不足で重たくなる瞼をこじあけ、作業に取り掛かる。

 

 

盆の時期だけれど、今年は夏休みをとらず働くことになりそうだ。思えば、一人暮らしを始めてから、なんだかんだいっても必ず8月には一度帰省していたように思う。実家には両親と、帰省中の兄がいるらしい。祖父と祖母が他界して初めての夏だ。すっかり自由な一人暮らしに慣れてしまい、実家に帰ると息苦しさを感じたりもするけれど、それでもこのタイミングで帰れないことを、少し申し訳ないと思う。

 

 

がむしゃらに働く中で、心を落ち着けることができる瞬間は少ない。家に帰れば飲食店も店じまいの時間だし、ただただ深夜の国道を走る車の音が虚しく響く。

 

 

そんな中で、あまり疲れすぎていなくて、少し早く帰れた日には、平日でもジムに行くようにしている。マシンを使った簡単なトレーニングをしてから、30分~1時間程度、日によってまちまちだけど、距離と時間を計りながら歩いたり走ったりする。たいていは、3分~5分程度歩いて、5分刻みでスピードを変えながら走る。最初はゆっくり、次に強度を上げて速いスピードで。十分だと感じたらまた少し緩いスピードで。最後はゆっくり歩いて呼吸を整える。すべてが終わったら、シャワーを浴びる。たかだか自転車で5分くらいの距離だし、荷物も増えるから家に帰ってからシャワーにしてもいいのだけれど、なんとなく、「せっかく高い金を払ってジムに来ているんだから、光熱費を節約しよう」みたいな貧乏くさい思考が頭から離れない。さっぱりとした身体で、ゆっくりと自転車を漕いで、家に戻る。夜風がシャツの間を通り抜けて気持ちが良い。

 

 

ジムに行く理由は、もちろん痩せるためとか体力をつけるためとか、そういうのが大きいけれど、「考えるため」というのもある。ジムで走っている間はいろいろなことを考える。テレビを見ながら走ったりできるのであまり飽きずに続けられるのは良い点だと思う。でも、日付が変わるか変わらないかの夜中にやっているテレビなんて、大抵グダグダとした退屈な内容ばかりだ。スポーツニュースは延々と代り映えのしない野球の試合を映し続け、下品な芸人たちがたいして面白くもない話で馬鹿笑いをしている。正直、内容なんて全然頭に入ってこない。

 

 

だから僕は、走りながら考える。仕事のこと。自分の生き方のこと。趣味のこと。好きな人のこと。友達のこと。世の中のこと。そういったいろいろなものを。

 

 

思えば、今の時代、身の回りには情報があふれている。すぐにスマホで検索ができるし、仕事中はPCとにらめっこだ。そういったものから離れて、純粋に考えることができる時間をとるのって、意外と難しい。

 

 

考えるのにもパワーがいる時代になってしまった。子供のころはもっと、とめどなくぐるぐると考えが頭の中をめぐっていたような気がする。

 

 

結局、そんなことを考えるにも時間をとるのが難しく、この記事を公開するのも休日になってしまった。もっと考えないと。

 

 

 

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 夏空。