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日記など。

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肌寒い日曜日の朝。

 

 

眠い目を擦りながら、起きだして、転勤で実家に帰ることになった恋人を見送り、果物とコーヒーの朝食をとる。少しだけゲームをして、不足した睡眠時間を補うように、少し眠る。

 

土日にできる限り一度は自炊をするようにしている。今日は昼食にパスタだ。たまごと牛乳、チーズ、そして炒めた野菜を使ってクリームソースを作る。生協から届いた生ハムを最後に加える。じっくりパスタを茹でて、ソースと絡める。立派な昼食だ。食後にココアを飲んで、眠くなったのでまた眠る。

 

 

ゆっくりと、しかし着実に、時間は過ぎていく。これからこういった日曜を過ごすことが多くなるんだろうな、と思いつつ。

 

先週はかなり大変な一週間だった。週明け早々体調を崩し、想定外のトラブルが起こった。日々の仕事に追われる中で、向かうべき道を見失っている自分に気づき、そしてそれは不思議なことに周囲にも伝わり、指摘された。

 

 

色々な意味で、人生の岐路に立っているんだろうと思う。「岐路」というのがすなわち退職だったり転職だったりを意味するわけではない。どう自分と向き合っていくか。どう社会と向き合っていくか。どう会社と向き合っていくか。そしてどう自分の人生と向き合っていくか。そういったマインドセットを決めないといけない時期に来ている。

 

 

なんとなく勢いと惰性で、「経験がないから」という理由で、荒い仕事っぷりが許されてしまっていた時期は終わりかけている。

 

 

自分が究極的に求めているものは、「自由」だ。

 

 

しかし、たとえば「会社」という組織から離れて、自分一人で自由に生きていく覚悟や自信が現時点であるかというと、答えはNOだ。だからこそ今の会社を選んだ。抽象的な言い方だけど、「成長」するために。

 

 

 楽しい生き方って何なんだろう、と最近よく思う。僕はもともと、インカレのサークルの仲間と一緒に過ごす時間が多かった。余談だけれど、サークルの仲間には、やっていたことの性質もあって、意識が高く、成長志向の人間が多いように感じる。僕も、どちらかというとそういった価値観に染まりながら、仕事を選んだりもしていたと思う。

 

 

でも、高校や大学の友達も含めて周りを見てみると、すでに生き方は千差万別だ。高校時代に汗まみれになりながら毎日ボールを追いかけていた仲間たちも、大学時代に一緒に授業をサボってグダグダしていた友人たちも、様々な人生を歩んでいる。

 

 

夢だった仕事を見つけていきいきと働いているやつ。キャリアプランを明確に描きつつ、着実に成果を出しているやつ。普通だったら精神をすり減らすような仕事量を、軽やかにこなしてプライベートを楽しんでいるやつ。行きたかった企業に勤めることができたものの、イメージと違う仕事を任されて鬱々としているやつ。地方で働くことを選んだやつ。あるいは、縁もゆかりもない地方で働くことを強いられたやつ。地元に帰って、気の知れた友人や家族と幸せな時間を過ごしているやつ。ブラック企業に勤めて辛い日々を送っているやつ。大学で学んだ技能を存分に活かしているやつ。自分に合っていない仕事に早々に見切りをつけて、次の仕事を見つけたやつ。夢を追いかけてまだまだ学生をやっているやつ。給料ややりがいよりも自分の時間を持てることを選び、毎日充実した日々を送っているやつ。

 

 

社会人になって、たかだか2年だ。でも、本当に色々なやつがいる。自分が歩んでいる人生は、絶対じゃない。他の生き方なんて、数えきれないほどある。

 

 

でも結局、自分のやっていることを信じられるかどうかなんだろうな、ということだと思う。ミーハーで浅はかだった大学生の僕は、ジョブスのスタンフォードでのかの有名なスピーチに深い感銘を受けていて、その頃の価値観を今も引きずって生きているのだけれど、彼の言うように、キーワードは"connecting the dots"なのだ。今やっていることが、未来に、何かにつながると、信じることができるかどうかなのだ。

 

 

どう考えたって違う、ということなら、辞めてしまえばいい。逃げてしまえばいい。そのくらいに思っている。でも、どこかで今の経験が何かにつながると思っている以上、やっぱり努力してみるべきなんじゃないかな、というのが、今の気持ちだったりもする。

 

 

今、ハングリーになれているだろうか。フーリッシュになれているだろうか。

 

 

自分への問は続いていく。