gezellig

日記など。

2015-01-01から1年間の記事一覧

if winter comes

季節は巡り驚くほど早く冬が来る。生温い空気がいつまで経っても過ぎ去らなかった秋が終わり、ようやく引き締まった緊張感のある空気が戻ってきた。こうしていつの間にか一年が終わるのだろう、そんなことを考えているうちに今年もあと3週間になった。 最近…

世田谷区の話

ハロウィンの渋谷は馬鹿げた服装の若者で溢れかえっていて、山手線のホームではJRの職員が改札から出るまで10分かかることもあるといううんざりとした事実をうんざりとした顔で伝えている。僕は逆方向の電車に乗り込み、死んだ顔で先ほどの数時間の間で撮っ…

死ぬ季節

吸い込む夕暮れの空気は、少し小高い場所にいたからかもしれないけれど、ふわっと軽くて濃密な真夏の空気が消え去っていることに少し驚いた。まだ8月だ。しかし、8月の後半である。生まれ育った街では、盆を過ぎるとクラゲが出るからと海に入るのを止められ…

夢と夏

寝不足の日々がようやく終わり、六本木のカラオケで朝まで遊んでからタクシーで家に帰った。おなかが減っていたけどしっかりとしたご飯を食べる気力はなく、アイスを急いでかじってベッドに横になる。クーラーも付いている。何もかも忘れた深い眠りについて…

知らない場所

何も考えないこと、というのはとても難しいことだ。しかし、なにかを忘れてしまうことも多くなってしまった。夜寝る瞬間と朝起きた瞬間は、とりわけ、いろいろなことを考えてしまう。夜はベッドの上でねむいなーと思いながらも一日のことを思い出し、あいか…

日記20150707

月曜から火曜にかけての寝起きが一番すっきりしている気がする。たいていの場合、日曜の夜は明日会社行きたくない明日会社行きたくない明日会社行きたくないと唱えながら夜更かししていることが多いし、月曜は朝早くから社内で会議が入っていることが多くて…

日記20150704

今日は休日だけど会社に行って少しだけ仕事をした。昨日は夕方から全社でのイベントがあって早めに仕事を切り上げた人が多かったので今日はその分会社まで来てる人が多いかなと思っていたけど全然そんなことなくて僕ともう一人くらいしかいなかった。特段仲…

good night

最近は忙しい日が続いていて、帰宅する頃には日付が変わってしまっているということも多くなっている。 日付が変わる瞬間はいつもどこかにドラマがあるような気がしてくる。23時50分のラーメン屋、目の前のやたらと味の濃い深夜にはそぐわない食べ物の入った…

「誰も近づくことのできないほど奥深い森の中で倒れる木は、音を立てるのだろうか」 不思議なことに、というのもはばかられるくらいよくある話だけれど、知らない人ばかりの都会で人の波に飲み込まれていると、人は孤独を感じるものだ。これだけの人々に囲ま…

北へ

春が去って梅雨に入る、このとてもとても短い初夏の夜に、肌を撫でた風はひんやりとして心地よく、あまりの心地よさに理由もなくふっと涙が出そうになった。地球は実はずっと回り続けていて、こうやってたえず風を運んでいるんだ。ビルだらけの東京ではそん…

細胞が死ぬということ

何もない休日になると、日記を書きたくなることが多い。ひとりになれる時間はやはり必要で、ひとりになった僕が何をするかというと、頭のなかをぐるぐると渦巻くとりとめのない思いを言語化して、自分が今どこに立っているのかをちょっとでもはっきりさせる…

春と雨と

あたたかい雨が東京の街をしっとりと濡らし、満開に近づいた桜の花は淡いピンク色で街を彩っていた。分厚い雲に覆われた灰色の空には、儚い桃色は少し頼りなく感じられたけれど、春がやってきたのだということを強く感じた。 It's been a roller coaster rid…

sunday

お酒が飲みたくなるのは無茶苦茶に飲んだ次の日だったりするし、旅に出たくなるのは旅から帰ってきたその日の夜だったりする。仕事が忙しいときにはいきなり新しい仕事のアイディアが浮かんでくるし、久しぶりにブログを書くともっと文章を書きたくなってし…

carved

実家の母親に連絡をとって、荷物を送るよう頼んだ。土曜の夜8時から9時の時間で送ったという短いメールが来た。 その時間、外で飲んでいることが多いとか、仮にそれが平日だとしたらまだ会社で働いていることが多いとか、そういう感覚を持ってもらうのは無理…

Winter in Tokyo

東京の冬みたいじゃない冬の昼間が好きだ。カラッと穏やかに晴れていて、温かい服を着て、街を歩き回る。ちょっと前に友達に会いに行った、都心から少し離れた神奈川の街は平和で、ほんとうは富士山も見えたりしてきれいだったんだけど、富士山が写った写真…

how to be dead

Memories are complicated things. They rarely come to our mind in their pure forms. All too often, they are biased. We re-create them from a certain point of view. They are what we want to see as our past. We tend to exegerate the feelings …

insomniac

学生のころは眠れない夜というのが好きだった。うんうんと布団の中でなんとか眠ろうともがいた後は、潔くあきらめて布団を抜け出し外に出る。そこにはいつもは感じることのない空気があり、嗅ぐことのない匂い、耳にすることのない音があった。その頃のアパ…

none

「帰る」という言葉の意味をよく考える。実家に「帰った」あと、僕は東京に「帰る」のだろうか。本当の意味で実家に帰ったことなど、大学で東京に出てきてから、はたしてあっただろうか。どうしようもなくやることのない年末年始、家族が集まってくだらない…

映画『LIFE!』、そして旅について

忙しい仕事を抜け出し、少しだけ早めに休みをとってゆっくり休み、友人と沖縄まで旅行に行っていた。この歳になって初めての沖縄だった。沖縄には本土とは違う文化が確かにあり、我々が普段触れている世界とは異なった物語が紡がれている場所だった。人々が…