gezellig

日記など。

today

家についてしまえばどんなに遅い時間であっても、少なくとも次の朝が来るまでは自分だけの時間がやってくる。一切の社交性も必要なく、ただひたすらに、次に生きないといけない瞬間までの時間つぶしをする。死んでいるみたいだ、と思うけれど、実は死んでいるのは陽が昇っている時の自分なのかもしれない。本当の意味で生きているのはいまこの肌寒い部屋で眠気と戦って、なんとなく明日を先送りにしている自分なのかもしれないとほんのすこし思ったりする。

 

 

たとえば今午前2時で、4時間もすれば立派に朝と呼べる時間になって、その4時間という一瞬のうちにすぎてしまう時間が夜と朝を隔てているのだと考えると、夜とはなんて儚く脆いものなのだろうと不思議な気持ちになったりする。時をかける少女を観て、もし自分も時をかけることができたらいったいいつの時点に戻るだろう、と思ったりしたけれど、たぶん毎日毎日ささいな、とても小さな後悔にとらわれながら生きている今の自分は、どうせ「1週間前」とか「数か月前」とか、そういうみみっちい、それでいて贅沢な、選択しかできないのだろうなと思う。どこかにあるかもしれない別の人生に踏み出すことを考える余裕なんてなくて、なんだかんだで今の自分を肯定してしまっている自分はどこかから人生をやり直すなんてのも億劫で。

 

 

なんていうとりとめもない文章を書いていたらいつのまにか眠ってしまっていた。残酷なことに、寝て起きたら朝が来る。楽しみながら働いているように見せかけて実は心は死んだままで働き、家に帰り、金曜日が終わって週末が来る。他の4日とは少しだけ違う夜。良い週末が来ますように。